中学校の家庭科教員は本当に忙しい?4年間働いて感じた仕事量と1日の流れ

「教員は激務」とよく言われます。

私自身、中学校の家庭科教員として4年間働いてきましたが、実際に働いてみて、やはり教員の仕事は毎日忙しいと感じています。正直なところ、「今日はもう無理……」と泣き言を言いたくなる日も少なくありません。

ただ、4年間働く中で、少しずつ気づいたことがあります。

それは、教員の仕事量は、担当する教科や校務分掌、担任、部活動などによってかなり違うということです。

今回は、私自身の経験をもとに、中学校の家庭科教員の1日の流れを紹介しながら、他教科との違いについても考えてみたいと思います。

あくまで一人の家庭科教員としての経験なので、すべての学校や家庭科教員に当てはまるわけではありません。その点を踏まえて、参考程度に読んでいただければと思います。

7:45 出勤

私は7:45ごろに学校へ出勤します。

始業は8:15なので、出勤してから朝の時間を使って、その日にやることを整理します。

私は毎日の仕事をノートに書き出すようにしています。

前日のうちに「明日は忘れずにやらなければならないこと」をメモしておき、朝学校に着いたら、

  • 担任しているクラスに伝えること
  • 生徒への連絡
  • 提出物の確認
  • 事務作業
  • 授業準備

などを書き出し、優先順位をつけます。

教員の仕事は、「授業をする」だけではありません。

細かい事務作業や生徒への連絡など、やるべきことが次々に出てきます。そのため、私は朝のうちに1日の仕事を整理することで、できるだけ効率よく仕事を進めるようにしています。

8:50~15:35 授業

8:45ごろまでに朝の会を終え、その後は授業が始まります。

中学校では、基本的に1日の大部分を授業と生徒対応に使います。

ここで、家庭科教員ならではの特徴があります。

家庭科は「学校に1人」ということが多い

私の勤務する学校では、家庭科を担当する教員は基本的に1人です。

そのため、担当する授業数は、学校の学級数によってかなり変わります。

例えば、1学年4クラスの学校の場合、私の担当授業は、

  • 1年生:4時間
  • 2年生:4時間
  • 3年生:2時間
  • 学活:1時間
  • 道徳:1時間
  • 総合:2時間

となり、合計14時間です。3年生は技術と家庭科が交互に授業を行うため、二週間に1回授業を行います。

中学校教員の授業時数を週30時間(1日6時間授業×5)とすると、家庭科教員は比較的「空きコマ」が多くなります。

この空きコマを使って、授業準備や成績処理、学年・校務分掌の仕事などを進めます。

「空きコマが多いなら、家庭科教員は楽なのでは?」

と思われるかもしれません。

しかし、必ずしもそうではありません。

家庭科は、調理実習や被服実習など、授業の準備や片付けに時間がかかる授業があります。

また、教材の準備、材料の管理、実習に必要な物品の確認など、教室で行う座学とは違った準備も必要です。

そのため、空きコマがそのまま「休憩時間」になるわけではありません。

他教科と比べると授業数はどうなのか?

他教科の場合、主要5教科は1学年に1人教員がいることが多く、1クラス週に3~4時間授業を担当することがあります。(学校の規模によって異なります)

例えば、1学年4クラスで、1人の教員がすべてのクラスを担当すると、

3時間×4クラス=12時間

となります。その他に学活、総合、道徳の授業を行うと16時間になります。

一方で、家庭科の場合、1・2年生は週1時間、3年生は週0.5時間程度の授業になるため、担当する授業数は比較的少なくなります。

ただし、これは学校の学級数や教員配置によって大きく変わります。

特に、学級数が少ない学校では、各学年に担当教科の教員が配置されているとは限りません。

そのため、1人の教員が複数の学年や学校全体の授業を担当することになれば、授業数が増える場合もあります。

つまり、「家庭科だから授業が少ない」と単純には言えません。

学校規模や教員数によって、仕事量は大きく変わります。

15:30~18:00 部活動

15:30ごろに授業が終わると、部活動が始まります。

私の場合、部活動の担当は週1回なので、部活動による負担は比較的少ないほうだと思います。

しかし、教員の仕事量を考えるうえで、部活動は非常に大きな要素です。

例えば、毎日のように活動する部活動を担当している先生は、授業が終わった後もすぐには帰宅できません。

部活動が18:00ごろまである場合、そこから授業準備や成績処理、校務分掌などの事務作業を行うことになります。

一方で、部活動の負担が少ない先生は、比較的早く仕事を終えて帰宅できます。

このように、同じ学校で働いていても、担当する部活動によって退勤時間が大きく変わることがあります。

こうした仕事量の差が、教員同士の負担感の違いにつながることもあります。

そのため、部活動の負担が大きい教員の事務作業を軽減するなど、管理職がどのように仕事を配分するかは、職場環境に大きく影響するのではないかと思います。

18:00~19:30 退勤

部活動やその日の仕事が終わると、18:00~19:30ごろに退勤します。

もちろん、毎日同じ時間に帰れるわけではありません。

授業準備が多い日、成績処理が必要な時期、学校行事の前、生徒対応が必要になった日などは、退勤時間が遅くなることもあります。

また、担任をしていると、授業以外にも生徒への対応や保護者との連絡、学年での打ち合わせなど、さまざまな仕事があります。

そのため、「今日は早く帰ろう」と思っていても、予定どおりにいかないことは珍しくありません。

家庭科教員は忙しいのか?

ここまで私の1日の流れを紹介しました。

では、家庭科教員は他教科の教員と比べて忙しいのでしょうか。

私自身の経験からすると、単純に「家庭科は忙しい」「家庭科は楽」と言い切ることはできないと思います。

家庭科は、学校に1人しか担当者がいないことが多く、授業数が比較的少ない一方で、調理実習や被服実習など、準備や片付けに時間がかかる授業があります。

また、担任、校務分掌、部活動などを担当すれば、それだけ仕事量は増えていきます。

結局のところ、教員の忙しさは、

教科+学級担任+校務分掌+部活動+学校規模+その時期の業務

など、さまざまな要素によって決まるのだと思います。

これから教員を目指す人へ

教員は「子どもたちに授業をする仕事」というイメージが強いかもしれません。

しかし、実際に働いてみると、授業以外にもたくさんの仕事があります。

一方で、教員の仕事には、生徒の成長を間近で見ることができたり、自分の授業を工夫したりできる面白さもあります。

だからこそ、これから教員になろうとしている方には、仕事の大変さだけではなく、実際にどのような1日を過ごすのか、どのような仕事があるのかを知ったうえで職業を選んでほしいと思います。

今回紹介した内容は、あくまで私自身の経験です。

学校によって勤務時間や授業数、部活動、校務分掌などは大きく異なります。

「教員は激務」という言葉だけで判断するのではなく、実際の仕事内容を知ったうえで、自分に合った仕事なのかを考えてみてください。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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